ちょっと、びっくりしました。四日の玉野市議会質問戦。記者クラブのモニターで中継を見ていると、議員が「山陽新聞によりますと…」。答弁に立った市長も「…山陽新聞玉野圏版にありますように…」。モニターを見続けていたわけではありませんが三人が質問に立ち、十回近く本紙の名前が出てきました。
データを参考にしたもの、今月から本社社会部に異動した記者が最後に玉野圏版に書いたコラム…質問戦に“登場”した記事はさまざまですが「よく読まれているなあ」とあらためて感じました。
一日、異動で玉野支社に着任しました。四人の部員の記事をチェックしたり、一緒に推敲(すいこう)したり…新米デスクとして手探りでスタートしています。赴任前、玉野支社を経験した記者たちから「読者がいろいろ教えてくれる」「よう読んでくれとる」などと聞いていましたが、その言葉を身をもって感じています。
さて市議会の内容ですが、計画見直しが必要な旧スペイン村用地活用、にぎわい創出拠点の状況…と少々、勢いのない話も聞かれました。県や企業の出先も減っているようです。玉野圏版の企画「連絡船廃止から20年 宇野港の軌跡」にも往時のにぎわいの復活を望む声が掲載されていました。読者の皆さんと一緒に知恵を絞っていく必要も感じています。
三年ほど前、縁あって玉野市内に居を構えて以来の玉野市民でもあります。記者として、市民として地域のことを考えていければ、と思っています。 (玉野支社・高木一郎)