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【雪解け遠く】(中)限られた医療資源…意識改革  (2/3ページ)

2008.3.10 18:02
このニュースのトピックス年金問題
炭鉱従業員の住宅は、いまは市営住宅として使われている。左手にぼた山が見える=夕張市炭鉱従業員の住宅は、いまは市営住宅として使われている。左手にぼた山が見える=夕張市

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 市営恵団地で独り暮らしの佐藤マサさん(80)は日中は暖房を切っている。空き家が多いと入居者の暖房費や除雪費の負担も増す。佐藤さんは「ひと月8万円の年金暮らしなので、かなり切り詰めないといけなくなった」と打ち明ける。

 細々と暮らす高齢者の家計に市の財政破綻(はたん)の影響が追い打ちをかける。佐藤さんは老人福祉会館へ行き、親しい友人らと過ごすことが日課だった。だが、以前は無料だった福祉会館も、財政再建計画がスタートした昨年4月から300円の入館料が必要になった。高齢者敬老パスでこれまで1回200円でバスに乗れたが、今は300円。バスの本数も減った。福祉会館に足を運ぶ回数もずいぶん減った。

 それでも市側は「無駄を省いた最低限の行政サービス」に徹するしかないのが現状だ。

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炭鉱従業員の住宅は、いまは市営住宅として使われている。左手にぼた山が見える=夕張市
窓にベニヤ板がはめ込まれていた市営住宅=夕張市清水沢清陵町
市営住宅の玄関。=夕張市清水沢清陵町
昭和40年代に炭鉱従業員の社宅として建てられ、現在市営住宅として使われている=夕張市清水沢清陵町
昭和40年代に炭鉱従業員住宅として建てられた市営住宅の内部=夕張市清水沢清陵町
老朽化が目立つ市営住宅の外観。手すりの鉄はさび付いていた=夕張市清水沢清陵町
昭和40年代に建てられた市営住宅の台所=夕張市清水沢清陵町
老朽化が目立つ市営住宅=夕張市
市営住宅の内部。老朽化が目立つ=夕張市清水沢清陵町
以前は炭鉱住宅として使われていた市営住宅。かつて20ほどあった炭鉱ごとに集落が散在する=夕張市
村上智彦医師
総合病院から診療所に縮小され、使用されなくなった病棟=夕張市社光の夕張医療センター
171床の市立総合病院から19床の診療所に縮小され、使用されなくなったベッドは以前、院長室だった空き部屋に運び込まれていた=夕張市社光の夕張医療センター
夕張医療センター長の村上智彦医師
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