もう、日本は鎖国した方がいいよ
金融ビジネス 2008年 02月号 [雑誌] 価格:¥ 1,500(税込) 発売日:2008-01-25 |
フレディマックというのも、基本的には同じらしい。で、これらはサブプライムのようにアヤシイ連中ではなく、比較的マトモな連中に住宅資金を貸しているはずなんだが、それすら踏み倒しが増えて、会社が潰れそうだというわけで、これは「公庫」なので無条件で政府が尻拭いしなきゃならないわけだ。コレは、ひょっとするとサブプライムローンどころじゃない騒ぎになる。いちおう、私企業という形は取っているんだが、このファニーヒル・・じゃなくてファニーメイとフレディマーキュリー・・じゃなくてフレディマック、
政府援助法人=GSE(Government Sponsored Enterprises)という事になっているわけだ。文字通りの国策金融機関なんだが、これがまた、とんでもない額の赤字を出しているわけだ。
米政府系住宅金融機関の連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)は27日、2007年10―12月期の最終損益が35億5900万ドル(約3800億円)の赤字になったと発表した。前年同期は6億400万ドルの黒字。住宅価格の下落やローンの焦げ付きで不良債権の処理負担が増え、前の期に比べ赤字幅が約20億ドル拡大した。四半期で3800億円だから、年では兆を超えるな。目出度い。で、不動産価格は順調に下がり続けているんだが、年間で5-7パーセントは下がるだろう、とい言うわけだ。で、何度もおいら言ってるんだが、アメリカの住宅ローンはノンリコースローンで、借金嵩んだら手放してしまえばチャラなので、どんどん踏み倒す。日本では個人に借金がついてまわるので、自殺して生命保険で返すしかないんだけどw
言っておくが、コレ、サブプライムローンではないからw ごく普通の住宅ローンですからw それすら、破綻しようというのが現在のアメリカである。同社は今年の住宅価格について、以前は4-5%の下落を予想していたが、現時点では平均5-7%下落すると予想している。
また、信用度の低い借り手や、保有している住宅の価値に照らしてローン残高が大きい借り手の延滞率はこれまでで最も高くなった。分譲マンションの購入や2次抵当のためのローンも延滞率が急上昇した。特にフロリダ州で顕著で、深刻な延滞が4倍近くに増えている。
米財務省は6日、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)に対する政府保証のうわさについて、事実無根であるとして否定した。で、政府がテコ入れするとかしないとか、
株価はドカンと下がりっぱなしだし、そもそもアレだ、株式投資情報専門の米週刊紙バロンズは最新号で、米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)の株価がさらに下落し、近く政府による救済が必要になる可能性がある、と報じた。
サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題に端を発した米住宅不況の影響で、ファニーメイの株価は昨年秋以来、65%下落した。バロンズは、ファニーメイはリスク資産を抱え、負債を過小評価しており、深刻な金融危機への備えが不十分と指摘している。
ファニーメイとフレディマックで150兆円!!のモーゲージというんで、んなもん、誰も手が付けられませんぜ、旦那w
10日付のウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙によると、米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)のダニエル・マッド最高経営責任者(CEO)が10日間の日程でアジアや欧州の投資家を訪問する。アメリカ政府にも見放されて、社長がアジアとヨーロッパに物乞い旅行に廻っているようなんだが、日本にも来るんだろうか? 来なくていいよ。まぁ、アレです、おいらだったらビジネスクラスやファーストクラスで来日するようなヤツにはカネは貸しませんが。
ところで、ファニーメイやフレディマックは政府がやってる会社なので、日本でもそうであるように、誰も責任取らないという新銀行東京みたいなところがあるわけだ。で、このところ騒がれているサブプライムの元凶、カントリーワイドが、その仕組みをうまく使ってザル融資させていた、というんだが、
米国版特殊法人のこと、公庫や、農業公庫など特殊銀行を指す形式的には民間の株式会社であり、その債務にはなんら明示的な政府の保証はないにもかかわらず、「暗黙の政府保証」が期待されて政府と同等の信用力を認められている。Walk in the Spiritというサイトなんだが、
ココがクセモノ、この暗黙の了解がザル融資の温床となる、
このGSEの暗黙了解と、FHLBのザル融資を盾に、暗躍したのがカントリーワイドだ、 とにかく詐欺に近い、 担保の質の悪さは以前から問題となっていた、FBIが証券詐欺の疑いで捜査に乗り出すという騒ぎにまでなっているんだが、臭いモノには蓋というか、カントリーワイドが破綻すると自分までヤバイというので、バンク・オブ・アメリカことバンカメが救済に乗り出したというんだが、
カントリーワイドのCEOが昨夏、会社の株価が急落する前に持株をほぼ売り抜けていたのは有名な話、インサイダーも甚だしい、
たとえFRBが介入してきてでも、買収はやめない、いや、やめられないBOA、いよいよ、アメリカ経済の崩壊が佳境に入って来たというわけで、いわば、ローマ帝国の崩壊、ハプスブルグ家の崩壊に匹敵するようなイベントなので、まぁ、盛大にやって下さい。日本はいざとなったら鎖国すればいいしw
カントリーワイドを崩すと、全てが崩壊するのを一番心得ているのがバンカメであると理解した、
米国経済の正念場である、
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