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東京大空襲:被害者ら賠償求め2次提訴

東京大空襲で国に対し賠償などを求め2次提訴し、会見する(右から)原告の竹中さんと内田さん=東京・霞が関の司法記者クラブで2008年3月10日午後2時17分、岩下幸一郎撮影
東京大空襲で国に対し賠償などを求め2次提訴し、会見する(右から)原告の竹中さんと内田さん=東京・霞が関の司法記者クラブで2008年3月10日午後2時17分、岩下幸一郎撮影

 死者10万人以上を出した東京大空襲から63年を迎えた10日、被害者や遺族計20人が国に謝罪と計2億2000万円の賠償を求めて東京地裁に提訴した。昨年3月に112人が同様の訴えを起こしており、今回の2次提訴で請求総額は14億5200万円になる。

 新たに提訴したのは、東京や埼玉など7都府県に住む69~79歳の女性16人と男性4人。

 訴えによると、国は戦争開始により大空襲を許した責任がある上、戦後も旧軍人・軍属への補償をしながら、民間人の被害者に何の補償もしないのは不当と主張。補償の立法措置や犠牲者の追跡調査、国立追悼施設の建設を求めている。

 提訴後に会見した竹中順三さん(71)は「亡くなった両親の無念さ、悔しさを思い、供養の意味でも提訴した。国は補償と謝罪をして、戦後処理をしっかりしてほしい」と話した。

 1次訴訟で国側は、「戦争被害は国民が等しく受忍すべきもの」と請求棄却を求めている。【北村和巳】

毎日新聞 2008年3月10日 18時28分 (最終更新時間 3月10日 18時50分)

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