韓国銀行は破たん銀行?
韓国銀行が昨年も赤字を記録しました。2004年以来、4年連続となります。赤字規模は4447億ウォン(約480億円)。それでも06年の1兆7598億ウォン(約1900億円)、05年の1兆8771億ウォン(約2030億円)に比べ赤字幅が縮小していることは幸いです。
今年も2兆ウォン(約2130億円)近い赤字が出れば、韓国銀行は世界で唯一の「赤字中央銀行」のみならず、資本金割れを起こした「破たん銀行」に転落する屈辱を味わうことになります。
どうしてこんなことになったのでしょうか。本来、中央銀行は赤字を出すことが困難です。市中からの通貨回収を減らし、紙幣を刷って流通させれば巨額の「鋳造差益」を上げられるからです。
ところが2003年から05年にかけ、急激なウォン高を防ぐために膨大な外貨を買い入れました。必要資金は「通貨安定証券」を発行して賄いました。そのせいで02年末に84億ウォン(約9兆800億円)だった同証券の発行残高は今では146兆ウォン(約15兆7940億円)に達しました。通貨安定証券には4%余りの利子を払っており、その費用が年間6兆-7兆ウォン(約6490億-7570億円)になります。だから、赤字になってしまうのです。
それでも今までは過去に黒字を上げていた時期に利益の10%を貯め込んだ「積立金」で赤字の埋め合わせをしてきました。しかし、04-07年に積立金をほとんど使い切り、残高は1兆5526億ウォン(約1680億円)に過ぎません。
もし昨年も06年並みの1兆8000億ウォン近い赤字が出ていたらどうなったでしょうか。積立金では足りずに資本金割れを起こす直前という前代未聞の事態を招くところでした。
幸い昨年の赤字規模が縮小したのは、予想外の為替差益のおかげでした。昨年下期にウォン相場が下落し、外貨建ての資産運用益が急増したのです。本当に運が良かったと言うほかありません。
チョン・チョルファン記者
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