「やる夫で学ぶ音楽史」にネットの関心が集まった

 インターネットを使った学習というと少し堅苦しい感じがする。しかもクラシック音楽の歴史を学ぶというと高尚な話になりそうで身構えてしまう人もいるだろう。ところが「やる夫で学ぶ音楽史」なら、分かりやすいし楽しい。「“やる夫”って何?」と疑問をもつ前に、とにかく「やる夫で学ぶ音楽史」を読んだほうが早い。小学校高学年なら十分に分かる内容だ。

 オリジナルは「ニュース速報(VIP)@2ちゃんねる(yutori)」に3月2日に掲載された「やる夫で学ぶ音楽史」だが、すでにこの掲示板は通称「DAT落ち」として無料では読むことができない。代わりに、「Google」で「やる夫で学ぶ音楽史」を検索すると、2ちゃんねるまとめサイトのエントリーとして、「やる夫で学ぶ音楽史:ハムスター速報 2ろぐ」や「ベア速 やる夫で学ぶ音楽史」などが見つかる。

 内容は、電車の中でアニソン聴いていたら音漏れしてて女子高生に後ろ指を指され、恥ずかしい思いをした主人公「やる夫」が、もっと教養がありそうに見えるクラオタ(クラシック音楽マニア)になりたいという願望を述べるところから始まる。

 話の出だしを読むとすぐに分かるが、「やる夫」というのは、おにぎり形の頭のキャラクターだ。なぜ「やる夫」なのかというと、「ニュー速でやるお!」という言い方からできた名前だからだ。「2ちゃんねる」の掲示板にはニュース速報を少しまじめに扱う「ニュース速報板」とふざけた感じの「ニュース速報(VIP)板」があり、後者で話題の展開をするために当初「ニュー速でやるお!」と言ったことから始まった。

アスキーアートのキャラクターがやる夫。表情や動作にはいくつかパターンがあり、誰でもコンストラクションキットのように利用できる(画像クリックで拡大)