産婦人科医不足は弁護士数が増えたためだった!
先月、福島県で患者が死亡したとして産婦人科医が逮捕された。 → ライブドアニュース
医療関係者の中では、医師にミスがないのに逮捕されたとして反発が強いらしい。
同じ福島県では、産婦人科医のなり手がいないようだ。 → 毎日ニュース
福島県の事件は、刑事事件に発展したものだが、
実は、民事事件でも医師は訴訟のターゲットになっている。
なぜなら、弁護士にしてみれば、医師を訴えるのはオイシイからだ。
わしは、医療事故訴訟はしていないのだが、弁護士から見ると、医療訴訟というのは
① 損害賠償額が小さな事故でも数百万円、大きな事故だと5千万円から1億円
(あるいは、それ以上)だから、報酬が大きい
② ほとんどの病院・医師は、医療事故の保険に入っているから、勝訴した場合に
取りっぱぐれが無い。保険に入ってなかったとしても医者はカネ持ちだ。カネがない
としても、病院の建物や土地・高額な医療設備を差し押さえれば良い。
貧乏人を相手に1億円の勝訴判決を取っても、結局1円も取れないが、医者に
勝訴すれば、確実にカネを取れるのだ。
③ 特に、産婦人科医の場合、現代では、母子ともに健康な状態で子供が生まれる
のが原則みたいなものだから、医療事故があった場合に、医者のミスが認められ
やすい(勝訴しやすいあるいは勝訴に近い和解をしやすい)。
だから、医者というのは、弁護士にとってオイシイ相手だから、医療訴訟というのは
必然的に一生懸命にやるということになる。
で、現在、医学部学生の中に、産婦人科医希望者が少なくなってきてるのは、
医療訴訟のターゲットになりやすい
(産婦人科医というのは重労働なのに、そのあげく訴えられたのではタマラン)
という理由が第一らしい。
(知り合いの医学部生に聞いたら、そんなことを言っていた)
弁護士としては、自分が医療訴訟を一生懸命にやることによって
産婦人科医が減ったとしても
そんなの関係ね~~~~~~~~~
だって、弁護士は競争しろと言われてるんだから。
産婦人科医減少という社会問題のことを考えながら競争なんてできない、
っていうか、そんなことしたら、それは自由市場競争じゃなくなってしまう。
(まさか、自由競争の意味も分からずに、ただ雰囲気だけで、
競争しろって言ってたんじゃないよね???????????????)
弁護士だって人の子。
人のことより、自分の生活や自分の家族が大事だっての。
なんせ、これからは、弁護士数が今以上にどんどん増えてくるんだからさ。
弁護士が仕事を一生懸命やって、弁護士業界での競争の結果、
産婦人科医不足などの社会問題が起きたときには、
当然に、弁護士増員を唱えてた人たちが、その対策を取ってくれるんだよね!
佐藤幸治さん!!!!!!!!!!
そうだよね~~~~~~~~~
学者は、競争しなくていいんだから、社会のことを考えるヒマは十分にあるよね~~~~
言うだけ言って、問題が起きてくるとクチをつぐむなんてことはないですよね~~~~~
(って、でも、司法試験合格者数増員の影響で、司法修習生の就職難という社会問題が
現実に生じているのに、それに関する、まともなコメントは、何一つないんだけど。
弁護士の就職難という社会問題は、弁護士会だけに押しつけて平気の平左だもん。
言うだけ言っておいてさあ。なんか、情けなくなってくるねえ。)
しかし、いちばん上の事件で、マスコミは、当初、正義の味方気取りで
いかにも、許されない医療ミスってな記事を書いてたけど、
マスコミの言うことって全然当てにならんね。
弁護士についても、
弁護士数を増やせと、わざわざ社説で書いてる新聞もあるけど、
上の事件に対する報道を見てると、
要は、マスコミってさ、
医者とか弁護士とか成金ビジネスマンとか
叩けば読者が喜びそうなカネ持ちを、 理由があろうとなかろうと
タダ叩けば良いってことだろ。
同族支配の状態を脱してない叩きがいがある大手新聞社(特に地方紙)が結構あるけど
同業者のことは知らんプリンだ。
学者とマスコミって似てるよね!!!!!!!
( し ょ せ ん 、 評 論 家 )
コメント