東京大空襲 被災学校の写真 見つかったのは、当時の本所区の二葉国民学校、現在の墨田区の二葉小学校の写真です。終戦直後の昭和20年11月ごろに近くで印刷業を営む男性が撮影し、娘にあたる女性がこのほど墨田区の資料館に持ち込みました。写真では校舎の窓ガラスはすべて割れ、窓枠が大きく曲がっています。また地面にはがれきが散乱し、校舎が強烈な炎にさらされた様子を記録しています。鉄筋コンクリート造りの二葉国民学校には、大空襲の際、多くの住民が逃げ込みましたが、アメリカ軍の無差別爆撃による激しい火災で校舎の中にまで炎が押し寄せ、大勢が犠牲になりました。大空襲の被災状況を伝える写真は、当時の警視庁のカメラマンの写真など数えるほどしか残っていません。東京大空襲に詳しい「すみだ郷土文化資料館」の田中禎昭さんは、「戦後60年以上たって新たに空襲直後の写真が出てくるのは非常に珍しい。二葉小学校の火災の延焼の原因や、被害の拡大を分析する貴重な手がかりになる」と話しています。 |
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