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【国際】

中国で航空機テロ未遂 独立派、北京五輪も標的か

2008年3月9日 22時23分

 【北京9日共同】中国新疆ウイグル自治区トップの王楽泉・共産党委員会書記ら同自治区指導部メンバーは9日、北京市内の記者会見で、同自治区ウルムチを飛び立った国内線旅客機がテロ未遂事件に遭い、甘粛省蘭州市に緊急着陸したことを明らかにした。またウイグル独立派が今夏の北京五輪を標的とするテロの準備を進めているとの見方を強調した。

 旅客機テロ未遂事件の犯人像は明らかでないが、王書記らは犯人がウイグル独立運動に関与している可能性を示唆するとともに、独立派を「テロリスト」と激しく非難。北京五輪を前に、中国当局と独立派の間で緊張状態が高まっている実態が浮かび上がった。

 自治区指導部によると、テロ未遂に遭ったのは今月7日午前10時35分(日本時間同11時35分)にウルムチ空港を離陸した中国南方航空の旅客機。同日午後0時40分に蘭州空港に到着、8日午前に目的地の北京に向かった。犯人は取り押さえられたとみられ、乗客乗員は無事だった。ウイグル族とみられる4人がガソリンを機内に持ち込んだとの情報もあるが、自治区幹部は確認を避けた。

 

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