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露戦略偵察機、原子力空母『ニーミッツ』に再度、低空接近

2008. 3/9

ー韓国東方の日本海上空。米韓合同軍事演習『キィー・レゾルブ/フォウル・イーグル2008』の偵察?ー


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[トゥポレフTu-142"ベア"F戦略偵察兼爆撃機。Tu-95"ベア"爆撃機の海軍用派生型]


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[韓国軍との合同軍事演習"KR/FE08"に参加中の原子力空母"ニーミッツ"の機動部隊/写真提供:米海軍]


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[露偵察機は"ニーミッツ"に高度600メートル、距離5キロ迄、接近して来た]


[ワシントン発3月8日=デービッド・ハルスタム]米原子力空母『ニーミッツ』(97,000トン)に露戦略偵察兼爆撃機が再度低空で接近して来た事が判った。当時、空母は米韓合同軍事演習で韓国東方の日本海で作戦行動中だった。空母から直ちにF/A-18『ホーネット』、韓国空軍のF-16『ファイティング・ファルコン』の編隊が緊急発進し露軍機の警戒に当たった。韓国の有力紙『コリアン・タイムズ』(電子版)がこのほど伝えた。


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[原子力空母"ニーミッツ"からのF/A-18"ホーネット"発艦の光景/写真提供:米海軍]


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[露軍機が米海軍機動部隊の行動チェック能力を誇示?/写真提供:米海軍]


露戦略偵察兼爆撃機の米原子力空母『ニーミッツ』への低空接近飛行が発生したのは3月5日。韓国東方の日本海上空。投入した機種は戦略爆撃機トゥポレフTu-95{ベア』型機の海軍洋上偵察兼務のTu-142『ベア』F型と識別された。同紙によると露軍機は同空母へ高度600メートル、距離5.6~9.3キロ迄接近して来たという。韓国周辺のADIZ(防空識別圏)を監視中の米韓両軍はいち早く露軍機を探知。空母からF/A-18『ホーネット』2機が即刻、緊急発進。韓国空軍もF-16『ファティング・ファルコン』4機がスクランブルで支援。空母の作戦行動圏外へ立ち去る迄、米海軍機は雁行飛行で警戒監視に当ったという。露側は西太平洋上で2月に見せた『ニーミッツ』甲板上を超低空で通過する露骨な威嚇飛行は今回は自制した。


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[韓国全体図]

露戦略偵察兼爆撃機Tu-142『ベア』Fが原子力空母に接近して来た当時、米韓合同の軍事演習『キィー・レゾルブ/フォウル・イーグル2008』を実施中。軍事専門家は今回の露軍機飛来の狙いは 1)同演習の監視で米韓両軍の連携の実態把握、作戦内容の分析のデータ収集。2 )米空母機動部隊の行動を常時チェックしている偵察能力の誇示。 3)冷戦時代に繰り返した挑発的威嚇飛行は避けるー等が読み取れるとしている。韓国新政権が日米との関係強化を打ち出した事で露軍機の戦略偵察活動は西太平洋空域でもこれ迄以上に活発化するのは間違い無さそう。

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