県産ハウスミカン「J―PON」出願、類似商標ありと拒絶
県産ハウスミカンの海外ブランド名として、県とJAさがが特許庁に商標登録を出願している「J―PON」(ジェイポン)について、同庁が「他に類似している商標がある」として出願の拒絶を通知していたことが7日、わかった。県などは再審査を求める方針だが、再び拒絶された場合、J―PONの名称の存続は危うくなる。
同名称については、「ポンジュース」で知られる飲料会社「えひめ飲料」(本社・松山市)とミカンを供給しているJA全農えひめ(同市)が、県などに「紛らわしい」と出願の取り下げを申し入れている。同社は「POM」(ポン)の名称を商標登録している。
県などは通知を不服とする意見書を提出する方針で、夏までには再審査の結論が出る見通し。
J―PONは、県や地元農協などが連携して昨年7月に発表。台湾、中国、香港でも商標登録を出願している。今年度は約30トンを台湾へ輸出したが、今後、輸出品についても、名称を使用できなくなる可能性があるという。