AudioAccessory誌128号付録の件(コピー2)
Phileweb上で私が書いた記事について、音元出版様より公開停止措置をうけましたので、一時的にこちらに掲載します。
音元出版様は「事実と異なっていたため」掲載を差し止めたとしておりますが、どの部分につき事実と異なっていたのかは私には判断つきかねます。
今回の記事につき、客観的なデータに基づく批判的検証は大歓迎ですので、ぜひ皆さんも検証いただければと思います。
▼今回試しましたのは,トラック番号65,66の比較です。
それぞれ,
(65)市販高級ケーブル
(66)ACOUSTIC REVIVE製
となっています。
また,AA誌 P.193には,下記の記載があります。
65につき,「マスターを落とす際に、2トラックが通過するデジタルケーブルに使用」
66につき,「マスターを落とす際に、2トラックが通過するデジタルケーブルに使用」
なお,リッピング環境ですが,以下の通りです。
○WindowsXP SP2
○EAC V0.95beta4 バースト取り込み(エラー無しを確認)
○Plextor Premium
▼データ比較
データ比較環境は以下の通りです。
○WaveCompare V1.32
○比較開始点:ゼロをスキップ(オン),一致点を探す(オン,検出サンプル数10000=最大)
結論からいえば,バイナリが不一致です。
——————————–
file1: D:RESEARCHAcoustic Revive65 Track65 - 不明なアーティスト.wav
file2: D:RESEARCHAcoustic Revive66 Track66 - 不明なアーティスト.wav
開始点サーチ中 …
一致点なし (最初から比較)
比較中 … (開始点 file1: 30, file2: 37)
相違がありました
(file1 終了)
比較サンプル数: 2822958 [相違: 2727403]
——————————–
▼波形を確認
○プリントスクリーンにて表示されているソフトはSamplitude10試用版です。
[:image1:]
3つ波形の画像がでていますね。右から順に,トラック65の先頭部,トラック66の先頭部,トラック66から65をひいた差分,です。
65と65では微妙に波形の上下の幅が異なる事にお気づきになるとおもいます。この差は約0.5dBです。
もう少し細かい事を申しますと,以下のようになりました。
○DCオフセット
トラック65:-58.51dB
トラック66:-58.15dB
○RMSパワー平均値
トラック65:(左 -17.28dB,右-17.98dB)
トラック66:(左 -16.79dB,右-17.49dB)
トラック65の位相を逆にして,66と合成してみたところ,一番左の波形が見えます。この波形は65,66の波形とは縮尺が異なるのでご注意を。あくまで差を強調したものです。
ポイントは【始めから終わりまで,ずっと0.5dBずつ66トラック目のほうが音量が大きい(しかも無音部分はきっちり差がなくなる)】点です。
▼以上の結果から予測される結論
「DSIXを使用するとバイナリが不一致になりCDに記録されているデータと異なるデータが送られる可能性がある」
▼結論に対する評価
(一旦保留とします)
【申し訳ありませんが,ある方のご要望で本記事は編集部預かりとさせていただきますので,一旦コメント欄を閉じさせていただきます。】
【音元出版編集部より「記事の主旨として、AA誌の記事、およびCDの内容が捏造であるという風に読めますが、そのような事実は一切ございません。」とのご連絡をうけました。また,本件記事を非公開にして欲しい旨のご要望もいただきましたので,現在検討中です。今日のところは私から削除することはないです。】
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