2008年03月09日 更新

【オーシャンS】人気馬総崩れ!プレミアムボックス重賞初V

 第3回夕刊フジ賞オーシャンS(8日、中山11R、GIII、4歳上オープン国際、別定、芝・外1200メートル、1着本賞金4100万円=出走16頭)人気馬総崩れで3連単は152万! 吉田隼人騎乗の7番人気プレミアムボックスが、ゴール寸前で逃げ込みを図る12番人気エムオーウイナーをハナ差捕らえて重賞初Vを決めた=写真(手前)。1分8秒9(良)。なおこのレースはスタートの際にJRA側の不手際があり、1番人気のサンアディユ(16着)を含め多数の馬が出遅れるなど、後味の悪い内容となった。

 ロスのない競馬をサポートした吉田隼人騎手の好騎乗が“ハナ”差の接戦をモノにした。スッと好位につけ折り合いもバッチリ。逃げ粘るエムオーウイナーめがけ、最後の一完歩でグイッと伸びた所がゴール。ほんの数センチの差だった。

 「うまくスタートが切れて終始、いい位置で競馬ができた。直線に向いてからも手応えは十分あったし、きっちり差してくれたので良かった」。吉田隼は3年連続3度目の重賞Vだ。

 GI5勝のダイワメジャーが引退した上原博之厩舎にとっても嬉しい新星の誕生だ。「メジャーと同じでノドの手術をしてから力が出せるようになってきた。スタートも良かったし、1200メートルなら終いも確実に伸びてくる。夏場よりも今の時期の方がいい馬だし、高松宮記念(30日、中京、GI、芝1200メートル)に行きたいね」と上原調教師は大舞台へ夢を馳せる。

 全6勝中5勝が1200メートルという6ハロンのスペシャリスト。プレミアムボックスは待望の重賞の勲章を胸に桶狭間決戦へ向かう。

(片岡良典)

■プレミアムボックス

 父アドマイヤベガ、母チャッターボックス、母の父ターゴワイス。鹿毛の牡5歳。美浦・上原博之厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬で、馬主は(有)社台レースホース。戦績14戦6勝。獲得賞金1億1229万4000円。重賞は初勝利。GIII夕刊フジ賞オーシャンSは上原博之調教師、吉田隼人騎手とも初優勝。

★サンアディユ、致命的出遅れ

 サマースプリントチャンプのサンアディユは単勝1.7倍の断然人気に推されたが、体勢を崩して発走が困難な状況の中でゲートが開き、致命的な大出遅れ。追走に手一杯で、しんがりの16着に敗れた。「(馬の頭が)下に下がったまま硬直してしまい、戻ってこなかった。自分がしっかり起こすべきなのに出来なかった。馬にも自分にも運がありませんでした」と内田博幸騎手はガックリ肩を落とした。なおサンアディユは枠内駐立不良のため、ゲート練習が課せられた。

▼第3回オーシャンS(3月8日、中山11R、GIII 、4歳上OP、芝1200m)
1着(15)プレミアムボックス
2着(6)エムオーウイナー
3着(14)ナカヤマパラダイス
単勝 15 1,960円
複勝 15
6
14
550円
1,380円
460円
枠連 3-8 2,100円
馬連 6-15 46,370円
ワイド 6-15
14-15
6-14
10,390円
2,800円
9,500円
馬単 15-6 100,720円
3連複 6-14-15 203,620円
3連単 15-6-14 1,521,320円
(レース結果はJRA発行のものと照合し確認して下さい)