「大韓国人」安重根にふさわしい銅像・記念館を(中)
しかし政府が支援する130億ウォンは、記念館を建てるのにギリギリの額でしかない。安義士の写真を新調し、遺品や記念品を整理するといった記念館の内部工事にも、資金は必要だ。国家報勲処長を勤めた朴維徹委員長は、「新しい記念館は安義士の愛国精神を蘇らせる空間であるだけでなく、子孫の役に立つ教育の現場ともなるものだ。追加の費用は、韓国国民の真心を集めて用立てたい」と語った。建立委は30億ウォン(約3億2800万円)程度を国民からの募金でまかなう計画で、本紙はこの募金運動を積極的に支援することにした。
- 現在ソウル南山にある安重根義士の銅像は1959年に建てられ、かなり腐食した状態だ。鳥の糞にまみれ、見るに耐えないときもある。/写真=チェ・スンホ記者
(2)銅像の再建
現在、南山の記念館横にある安義士の銅像は、1959年に建てられたもの。安義士が右手に太極旗(韓国国旗)を持って立っている像だ。だが50年の歳月が経ち、腐食して傷が付いている。さまざまな鳥の糞にまみれ、見るに耐えないときも多い。また、銅像の建立者が親日派の美術家だ、という非難にさらされたこともある。
こうした理由から「安重根義士崇慕会」は、記念館の新築に合わせ銅像も作り直そうと話している。崇慕会副会長の金永光(キム・ヨングァン)元国会議員は、「安義士の銅像は、新しい記念館とも調和しなければならない。新しい銅像を立像にするか、あるいは坐像にするかなどといった細部の問題を議論しなければならない」と語った。新しい銅像は、安義士の肖像の標準を定める問題とも関係している。金副会長は「現在、安義士の肖像は5‐6種類ほどあり、ばらばらだ。新しい銅像は、安義士の代表的な肖像の姿どおりに建立されなければならない」と話した。本紙は、崇慕会が新たに建立を予定している銅像について国民の意見をまとめるなど、銅像建立作業にも参加することにした。銅像の再建費用に関しては、呉世勲(オ・セフン)ソウル市長が支援の意志を明らかにしている。
安義士の銅像は中国ハルビンにもある。崇慕会が2006年1月、義挙が成し遂げられたハルビン駅付近の公園の広場に建てたものだ。しかし中国政府は、銅像の除幕式以降、像を布で覆って人目に触れないようにし、設置から10日後には近所の百貨店の中に移してしまった。
安勇炫(アン・ヨンヒョン)記者
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