「歩くよろこび、ふれあう心、夢と歴史の瀬戸の道」をテーマとするツーデーマーチには、毎年、全国からおよそ1万人が参加しています。21回目の今年も、0歳児から99歳までのウォーキング愛好者が倉敷チボリ公園を出発点に40キロ、20キロ、10キロの3つのコースを選択して、それぞれ歴史と自然に親しみながら早春の瀬戸の道を歩きました。初日は5,373人が参加して、日本最古の閘門式運河高瀬通しの「一の口水門」が残る船穂地区から吉備真備公ゆかりの真備地区を巡る40キロコースや、郷土の詩人薄田泣菫ゆかりの連島地区から若き良寛が修業した円通寺のある玉島地区を訪ねる20キロコースなどを思い思いのスタイルで歩きました。二日目は、瀬戸大橋や新熊野史跡、藤戸源平合戦跡などを巡るコースを歩くことになっています。
倉敷八十八箇所霊場は江戸時代末期に整備されたといわれています。毎年、春と秋に100人を超える市民が巡礼を行っています。倉敷霊場には欠番になっている札所もあり、2年前に市民有志で寄付を募り、欠番札所6箇所を再建しました。巡礼者たちはお堂の前で立ち止まり、賽銭を備えた後、静かに手を合わせ般若心経を唱えていました。最近では健康づくりのために巡礼をする人も多く、参加者同士は遠足気分で楽しく歩いていました。休憩所では、ミカンや飴を持ち寄り、温かい輪ができていました。倉敷八十八箇所霊場巡り、次回は11月に開催されます。
倉敷市有城の老人福祉センター「有城荘」では、市内に住む60歳以上の人が健康の増進や教養の向上を目的にさまざまな活動をしています。一年に一回の「有城荘まつり」では、木彫や手芸、陶芸、音楽療法、ヨーガなどの講座で学んだ成果を発表しています。展示の部では、細かい手仕事による編み物や木彫りの飾り盆、手作り感にあふれた焼きものなどの労作200点あまりが出品されました。また、陶芸の実演コーナーも設けられました。さらに、演芸の部では、尺八、三味線による邦楽演奏、日本舞踊、カラオケなどが繰り広げられ、訪れた人たちは、互いに親睦を深めながら楽しいひと時を過ごしていました。