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「最大限の努力した」 立てこもり事件で愛知県警本部長

2007年05月30日19時06分

 愛知県長久手町で警察官ら4人が死傷した発砲立てこもり事件をめぐり、山本博司・県警本部長は30日、定例記者会見で「現場環境が厳しい中で、最大限の努力は尽くした」との見解を述べた。銃撃された警察官の救出に約5時間を要し、殉職者1人を出した県警の捜査手法に批判が出ている中、事件後初めて公式の場で所感を語った。

 山本本部長は、殺人未遂容疑で逮捕された大林久人容疑者(50)の自宅玄関前に撃たれて倒れていた木本明史巡査部長の救出に、約5時間かかったことについて、「国民から県警の対応についていろいろなご意見が出ていることは承知している」と言及。そのうえで、「犯人は人質を取って立てこもり、いつでも(木本巡査部長に)とどめをさせる状況だった。通路は狭く、厳しい条件が重なった。最大限の努力は尽くしたつもりだ」と釈明した。

 本部長は、初動から解決までの経緯を検証していることを明らかにした。また、「今回のような凶悪犯罪で県民が抱いた不安を払拭(ふっしょく)し、『安全安心の愛知』を取り戻すことが殉職者への供養だ」とも述べた。

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