高齢者の免許返納大幅増 秋田、タクシー割引制度が奏功秋田県内で高齢者の運転免許返納数が昨年11月から大幅に増加している。県警は、免許証を返納した65歳以上の高齢者のタクシー料金を1割引きにする制度導入の効果と分析している。県警交通企画課によると、制度がスタートした昨年11月20日から12月31日までに免許証を返納した高齢者は204人で、07年1年間(335人)の60.9%を占めた。07年全体でも06年(77人)から258人増えたが、そのうち79.1%が1カ月余りの間に返納したことになる。 返納した高齢者のうち、タクシーを利用する際に提示が必要となる運転経歴証明書を取得した割合も、06年の42.9%から07年は71.9%に上がった。 秋田市の無職男性(70)の場合は、脳疾患で右手にしびれが残ったまま免許証を持ち続けたが、タクシーの割引制度を知って返納を決めた。仙北市の無職女性(75)も仙北署で免許の更新手続きをしようとした際に制度を聞いて返納したという。 割引制度には、県ハイヤー協会と秋田市個人タクシー組合、秋田市個人タクシー協会の計1797台が協力。昨年12月31日まで割引利用は106件あった。 県警交通企画課は「高齢運転者による事故を減らすため、今後も広報誌や運転講習会などで返納を呼び掛けていきたい」と話している。
2008年03月07日金曜日
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