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教え子に交際迫る 脅迫容疑で高校校長逮捕 埼玉・川口

2008年03月09日03時05分

 教え子だった女性を脅して交際を迫ったなどとして、埼玉県警捜査1課などは8日、同県川口市の市立川口高校校長、市川和夫容疑者(56)=同県上尾市仲町1丁目=を脅迫容疑で逮捕した。以前、教頭として勤務していた県北部の高校の女子生徒にみだらな行為をしたうえ、卒業後も「付き合わないとばらすぞ」などと関係を迫ったという。市川容疑者は「脅迫するつもりはなかった」と犯意を否認しているという。

 県警の調べによると、市川容疑者は07年11月下旬から12月中旬にかけ、自らが女性に対して行ったわいせつ行為の様子などを記したメールや文書を十数回にわたって女性に送り、「何があっても知らないよ」などと脅した疑い。メールは校長室のパソコンから女性の携帯電話のメールに送信していたという。

 市川容疑者は教頭だった02年1月ごろ、在校生だったこの女性に「勉強を教えてやる」などと言って近づき、みだらな行為をするようになったとされる。卒業した後も交際を迫り、女性が嫌がると「殺すことは平気だ」などとたびたび脅していたという。

 女性は卒業後、市川容疑者と距離を置いたこともあったが、市川容疑者は心中を誘うようなメールや、女性との関係を「友人に知らせるぞ」といった趣旨のメールを送り続けたとされ、こうした行為は07年夏以降、次第にエスカレートしていったという。市川容疑者は今月に入ってからも「君を見守っているよ」という内容の封書を女性宅に送っていたという。

 同年末、女性の異変に気づいた家族らが県警に相談したことがきっかけで発覚した。

 市川容疑者は県教育局で研究担当などを務め、校長就任後は、とりわけ入試制度の改革に熱心なことで知られていたという。

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