【ロンドン=本間圭一】英政府は6日、英国在住の外国人に対し、今年11月以降、生体識別情報を含むIDカードを順次、発行し、所持させる方針を明らかにした。
欧州経済地域(EEA)約30か国出身以外の外国人が対象となり、日本人も含まれる。身分証明を一元化し、個人情報を把握することで、テロや犯罪対策に役立てるのが狙い。IDカードには、指紋、滞在資格、滞在期間、就労資格の有無などの個人情報が盛り込まれ、将来的にはカード取得や携行の義務付けも検討する。
当面は外国人留学生や英国人と結婚した外国人にカード所持を求め、2015年までに在住外国人約9割のカード所持を実現させる考えだ。
英国の在留邦人は06年10月現在で約6万人で、米国、中国、ブラジルに次ぐ。
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