JR西日本は大阪駅の再開発に合わせ、大丸梅田店が入居するアクティ大阪-阪急・阪神両百貨店間=地図(1)=と、三越が入居予定の駅新北ビル(建設中)-阪急電鉄梅田駅間=同(2)=を、早ければ2011年にも「空中歩行デッキ」で直結する方針を固めた。周辺では他に、JR西が整備する新北ビルから駅の上部を抜けてアクティにつなげる南北連絡通路=同(3)=など、3本の空中歩行デッキの新設も決定済み。完成すれば、大阪の玄関口の主要施設を巡る総延長1キロ以上の「空中回廊」が実現することになる。【上田宏明】
JR西が建設を検討しているのは、阪急・阪神両百貨店間を結ぶ歩道橋へ、改修中のアクティの2階部分からデッキを延ばして接続する案。同様に、現在は大阪駅の御堂筋北口の近くから阪急梅田駅に続く歩道橋を、新北ビルの2階部分まで延ばして結ぶ。
他の2本は、大阪駅と「梅田北ヤード」先行開発区域の間のデッキ=同(4)=と、北ヤードと阪急梅田駅方面をつなぐデッキ=同(5)=で、いずれも先行開発区域を受注した企業連合が建設する。完成は南北連絡通路を含め3本とも2011年。
この空中回廊で、北ヤード-阪急梅田駅-三越(新北ビル)-大阪駅-大丸(アクティ)-阪急・阪神百貨店という駅周辺の主要施設が連結される。信号を待って横断歩道を渡ったり、地下と地上を行ったり来たりしなくても、スムーズに移動できるようになる。
11年前後には三越が進出し、大丸が増床。阪急百貨店の建て替えが終わり、北ヤードの先行開発区域の街開きが予定されている。
毎日新聞 2008年3月8日 大阪夕刊