直径が国内最大規模の「固体ロケットモーター」(直径2・56メートル、全長5・61メートル)の地上燃焼試験が7日、能代市浅内の能代多目的実験場であった。燃焼ガスがごう音とともに96秒間噴き出し、同本部は「試験は所期の目的を達成した」と発表した。
直径2・5メートル級のモーター燃焼試験は、同実験場では7年ぶりで、次期固体ロケットの研究開発に向け、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙基幹システム本部と宇宙科学研究本部が実施した。使用されたロケットモーターは製造から8年の保管期間が経過しているため、モーターの健全性についても同時に検査した。
同本部は「燃焼時の振動など音響環境計測技術や、燃焼速度測定技術面などで良好な基礎データーが得られた」としている。【田村彦志】
毎日新聞 2008年3月8日