○「強盗計画、通報したのに」＝県警が逮捕し発表−賠償求め、男性提訴・佐賀地裁

　知人らの強盗をやめさせようと佐賀県警に計画を知らせたのに、強盗予備容疑で逮捕され「共犯」として実名発表されて名誉を傷つけられたとして、佐賀市の中古車販売業原一弘さん（３６）が８日までに、県に３３０万円の損害賠償を求める訴訟を佐賀地裁に起こした。

　訴状などによると、原さんは強盗を計画していた知人の男に運転手役として誘われ、目出し帽３つを購入。実行予定日の昨年７月２８日に佐賀署に通報したところ、「予定通りやってくれ」と言われたという。

　原さんは他のメンバーらとともに目標の民家に行き、目出し帽を準備した強盗予備の疑いで逮捕された。県警は翌２９日、原さんを含めた５人の逮捕を発表。原さんはその後、起訴猶予処分となった。