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以前に書いたことがあるが、僕は、某法科大学院で民事系の演習講座を担当している。
その某法科大学院では、当該演習講座は、6クラスに分けられており、担当する実務家教員も6人いる。
ところが、大学からは、実務家教員用の統一的なテキストはなにも用意されず、「すべてお任せ」状態である。
そんな中で、過去2年間は、「受け身」姿勢で、授業に臨んでいた(共同担当の学者教員が授業を主導し、それにコメントを差し挟むかたち)。
ただ、それでは、実務家教員として関与する意義が極めて薄く、学生にとっても不満が残るのではないか、と思い、今年度に入るにあたり、6名中の1名の実務家教員(A先生)と相談して、他の4名の実務家教員に対して、「実務家教員用の共通のテキストを協力して作りましょう」と声を掛けた。
ところが、他の4名の実務家教員からは賛同を得られず(というか、無反応だった)、結局、実務家教員用の共通のテキストを作って全クラスで統一的な授業を進める」ということは、実現しなかった。
ただ、そんな中でも、自分としては、そのまま「受け身」姿勢で授業に臨むことを続けるのは心苦しい思いがあったため、A先生と相談して、あくまで「個人的」に、せめて自分たちの担当するクラスについては出来るだけのことをしようということで、オリジナルの『テキスト』を(あくまで個人的に)作成して、春学期の授業をこなした。
ただ、他の4名の実務家教員にも、「我々の担当クラスで使用するテキストのテーマ」については開示し、他の4人の実務家教員においても、各自が、我々と同等以上の内容の授業を展開しようと思えばできる状況だけは確保した。
春学期を終え、秋学期にはいるにあたり、大学側から、「僕とA先生の担当クラスだけ、『テキスト』が配布され、他の4名の実務家教員の担当クラスでは配布されないのは、クラス間の不平等を生み、学生の間で不満が渦巻いている。ついては、『テキスト』を他の4名の実務家教員の担当クラスでも配布してもらいたい」との申し出が来た。
その大義名分は、「学生に不利益を与えるわけには行かない」ということだそうだ。
ずいぶんと、手前勝手な話じゃないか。
「クラス間の不平等」を問題視されることは、僕とA先生がその担当クラスに個人的に作成した『テキスト』を配布することとして今年度の授業を開始した時点で、既に、容易に予測できていたことだ(少なくとも、僕は、他の4名の実務家教員の先生に対して、その旨を警告して協力を呼びかけた。それでも、他の4名の実務家教員の先生方は「無反応」だったのだ)。
にもかかわらず、大学側及び他の4名の実務家教員は、共通のテキストを作成し、統一的な授業を進めることをあえて放棄し、僕とA先生のやり方を了承したのである。
それを今になって「学生の不利益」なんて大義名分を振りかざして、我々のボランティア的な労務提供にフリーライドしようなんて、厚かましいにも程がある。
もともと、「学生の不利益」(大学側のいう「クラス間の不平等」が「不利益」なのかは、そもそも、疑問はあるが)については、大学側及び他の4名の実務家教員がそれを容認したものなのであって、もし、今回のような「申し出」をするのであれば、先ずは、自らの不明を詫び、その上で、自らの責任で然るべき今後の対処策を考案・提示すべきである。我々の苦労にフリーライドし『テキスト』の全クラス配布をすることでお茶を濁そうなんて姑息なことはせず、真に、学生のために意義ある授業の提供方法について考えを致すべきである。
そもそも、最も「筋を通す」ことを大切にすべき法律を学ぶ場で、「筋」を無視した要求には、安易に応じることはできない。
今後、大学側とは、早急に、じっくりと、話をしていくつもりだ。
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