2008年03月08日 更新
宮路オサム、復活ライブで初告白“歌手生命の危機乗り越えた”
大病を克服した宮路オサム。200人のファンとともに、幸せの黄色いハンカチを振った=東京・巣鴨
元殿さまキングスのリードボーカルで、演歌歌手の宮路オサム(61)が7日、東京・巣鴨の高岩寺でライブイベントを行い、一昨年に急性重症すい炎を患い歌手生命の危機に陥っていたことを明かした。平成6年には胃の3分の2を摘出する大手術を受けたが、今回はすい臓の2分の1を失った。これまで封印してきた闘病体験をあえて告白し、200人のファンの前で人生の応援歌「風来ながれ唄」などを熱唱した。
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東京・巣鴨のとげぬき地蔵尊で有名な高岩寺境内。200人のオールドファンを前に、宮路が語りかけるように、自らの闘病を告白した。
「ボクもねえ、病気をしていましたね。24時間、体をいたぶっていたことに初めて気づきましたよ」
平成6年には急性神経性胃かいよう穿孔(せんこう)腹膜炎で胃の3分の2を摘出。さらなる大病に見舞われたのは一昨年だった。急性重症すい炎で同年の4月から1カ月にわたって入院、すい臓の2分の1を失う大手術を受けた。一時は担当医から「もう歌えない」と宣告されたという。それでも、ある看護師からの「頑張ろう」のひと言が、驚異の復活につながった。
40年間、欠かすことなく飲み続けた酒も、退院後にはピタリとやめた。「酒のない正月も、二日酔いのない朝も初めての経験だった。今じゃ酔っぱらいってしつこいなって思うときもあるけど、女房には『アンタもだよ』っていわれちゃったよ」と苦笑いだ。
これまで闘病の話は封印して、歌手生活を続けてきた。昨年1月発売の「風来ながれ唄」は人生の応援歌として、15歳の男子中学生から手紙が届くなど、老若男女関係なく反響の声が殺到。有線チャートで最高3位をマークし、先月27日の時点でも5位をキープしている。今回、あえて病気の話を“解禁”したのは、さらに歌のメッセージを知ってもらおうとの思いからだ。
♪どうにかここまで生きてきた。自分をほめてやれ−。この日のラストでは、“黄色いハンカチ”を振りながらお年寄りたちと大合唱。「病気と出会って、人のぬくもり、温かさが分かりました。食べ物でも賞味期限ギリギリが美味しいこともあるんです」。力強い言葉とともに、豪快な笑い声を響かせた。
■急性重症すい炎
すい臓に急激な炎症が起こり、激しい腹痛が生じる病気を急性すい炎といい、すい臓だけでなく、肺、腎臓、肝臓などに障害を起こしたり、感染症を合併するなど、症状の重いものが急性重症すい炎に分類される。原因は飲酒によるものが多いとされるが、胆石などにほかの因子が加わり、発症する場合もある。男性、とくに50歳代での発症が多いとされる。
■宮路オサム(みやじ・おさむ)
本名・細木一馬。昭和21年8月30日、茨城県生まれ。42年「殿さまキングス」を結成、ボーカルを担当。コミック・バンドから歌謡曲に転向し、48年「なみだの操」が大ヒット。紅白歌合戦に3回出場。平成2年「殿さま−」解散後、同年「一世一代」でソロデビューする。独特な節回しが特徴。
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