◇麻酔科22人、産婦人科17人
県内の全病院(県立医科大付属病院を除く)が「不足している」と考える医師数が286人に上ることが7日、県の調査で分かった。不足数の割合では麻酔科、産婦人科などが高くなっており、診療科目による医師偏在が表れている。
県が昨年10月、医師を供給する側の県立医大病院を除く公的・私立の全76病院に不足数を調査した。10月1日時点で76病院の医師数は1562人で、07年より20人増えた。
最も不足割合が高かったのは麻酔科で、調査時で42人の医師がいるのに対し、病院が回答した不足数の合計は22人。産婦人科医は、47人に対し不足数17人、呼吸器科医は21人に対し不足数6人、脳神経外科医は58人に対し不足数16人だった。医師数が最も多い内科は、411人の現員に対し不足数57人だった。
公的病院17病院に限れば、不足数は106人。産婦人科15人、麻酔12人、小児科12人の割合が高かった。【中村敦茂】
毎日新聞 2008年3月8日