驚きましたね。三菱電機がついに携帯電話事業からの完全撤退を発表しました。
1983年、当時の電電公社に自動車電話の納入を開始して以来、国内ではNTTドコモ1社だけに高機能の携帯電話端末を納入してきた三菱電機がギブアップ宣言です。
携帯電話端末の買い換えサイクルの長期化が予想される現状では、これに続く会社が出そうです。
安くてもたくさん売れる薄利多売機種と、高機能で利益のあがる機種の両方を製品としてもてない会社はこれから生き残れないといえます。赤字になるからといって、安い製品を開発生産するのを止めて、高価格製品に特化する戦略では、経営が甘くなり、事業を継続でき無いのです。コモディティ業界では、DRAMと同様に、安い製品を数多く生産できる会社が勝者です。
三菱電機の経営判断は正しいのでしょうか。
海外旅行すると気付くのですが、海外でもフラグシップとして高機能の携帯電話端末が売られていますが、大量に売れているのは、安い機種です。中古の携帯電話もたくさん売れています。
大衆向けの機種を安く大量生産できる組織で、高機能高価格製品も開発生産できないと、いずれ携帯電話事業から撤退しなくてはなりません。この見方から三菱電機の経営判断は正しいでしょう。海外市場を捨てたツケを払うことになりました。
高機能高価格製品に特化するのでしたら、社員数を減らして、原価低減を徹底する必要があります。三菱電機の携帯電話事業に従事する従業員数は約600人だそうです。2007年度に携帯電話端末を約200万台売って売り上げが約1000億円とのこと。一台約5万円で携帯電話端末を売る事業でした。これで利益が出ないのですから、経営努力が足りないともいえます。ちなみに、2007年度世界シェアトップのエリクソン社は携帯電話端末を4億台以上売っています。
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