海上自衛隊舞鶴地方総監部の警備隊に所属する3等海佐(34)がイージス艦にかかわる秘密情報を持ち出した疑いがあるとして内部調査を受けた直後、行方不明になっていることが分かった。
関係者によると、ファイル交換ソフト「ウィニー」を通じて自衛隊の資料が外部に流出していることが判明。海自が調べた結果、3佐が自宅で使っているパソコンから情報が流出していることが分かった。このため、3佐宅にある複数台のパソコンを調べたところ「特別防衛秘(特防秘)」にあたるイージス艦の中枢情報も保管されていた。
3佐は海自の内部調査を受けていた23日、上官が引率して部隊に戻る途中、JR京都駅付近で逃走を図り、現在も行方が分からないという。
海自は、一連のイージス艦の中枢情報流出事件を受けて、数千人を対象にした調査を継続しており、3月中にも違反が判明した隊員を一斉処分する方針を固めている。
今回、3佐が違法に持ち出して自宅で保管していたイージス艦の中枢情報は、別の3佐が逮捕されるなどした一連の事件で流出が確認された情報と同じとみられる。
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