インドネシアに広がる熱帯雨林の保護を目指し、日本勢が支援活動を強化する。森林減少に伴う地球温暖化への悪影響を抑制するためで、国際協力機構(JICA)は違法伐採や火災を防ごうと人工衛星で撮った写真の同国政府への提供を始めるほか、民間企業は植林活動を拡大する。
JICAは宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星「だいち」が撮影するインドネシアの森林写真を入手、違法伐採などの状況を解析し、6月にも同国政府への提供を開始する。だいちのデータを森林減少の防止に向け提供するのはブラジルに次いで2カ国目。雲を透過して写真が撮れるため、雨期を含め1年を通して情報をつかめるのが特徴だ。(06日 18:02)