トピック
TABLE FOR TWO(テーブル・フォー・トゥー)
社員食堂から途上国のもう一人へ
TABLE FOR TWOのポスター
(c)TABLE FOR TWO)
世界では、開発途上国が栄養不足と飢餓に苦しむ一方で、先進国では過食による肥満や生活習慣病が問題となっている、いわば「食の不均衡」が生じています。こうしたインバランスを解消し、健全な食のあり方を実現しようとする「TABLE FOR TWO(テーブル・フォー・トゥー)」の活動が、企業の間で広がっています。
この取り組みは、毎年スイスで開催されているダボス会議(世界経済フォーラム)で選ばれた日本人のヤンググローバルリーダー(YGL)が立ち上がり、世界に呼びかけてスタートしました。
TABLE FOR TWOの活動趣旨は、「先進国の私たちが健康的な食事を1食を食べるとき、開発途上国の子供に学校給食を送ることができる」。TABLE FOR TWOを実施している企業の社員食堂やレストランで、健康的なメニューを購入すると、一食あたり約20円が、国連世界食糧計画(WFP)あるいは米国の非営利団体ミレニアム プロミスを通じて、開発途上国の学校給食に寄付する仕組みになっています。20円という金額は、開発途上国の学校給食1食分にほぼ相当します。
これまでに伊藤忠商事、西洋フード・コンパスグループ、ファミリーマート、日本IBM、日本航空、横浜市・かをり商事、NECが実施しており、今後も複数企業が参加を予定しています。
今年5月に実施したファミリーマートは、自社研修施設内の食堂で、通常よりも約200kcal低く抑えた栄養バランスを考えたメニューを提供。メタボリック症候群の予防策や健康的な食生活にについて考える啓発活動の一つに位置づけました。
NECでは今年7月、社内カフェテリアで普通ライスを小ライスにしてカロリーダウンすることで、その差額の26円を寄付するキャンペーンを実施しました。
横浜市庁舎内にある第三食堂の業務を受託しているかをり商事では、若鶏のクリーム煮(582kcal)、シーフードムニエル(561kcal)という2種類の健康食メニューを用意し、売上げの一部(1食あたり20円)を寄付しています。
TABLE FOR TWOの詳細は http://www.tablefor2.org/ をご覧ください。2007.9.26