県は来年度当初予算案と同時に「県勢5分野の指標から見た奈良県」という統計資料を公表した。世帯あたり貯蓄高(4位)、森林面積割合(5位)などの都道府県順位上位項目からは豊かさや自然に恵まれた県の姿が見える。逆に救急収容時間(40位)、農業産出額(45位)などの項目からは課題がくっきり浮かんでいる。
「奈良の道はよく込むなあ」「買い物をするところが少ない気がする」。こうした日常生活で抱いていた感覚も、渋滞による損失時間(34位)、小売店数(44位)などの項目で裏付けられているようでなかなか興味深い。県のホームページ(http://www.pref.nara.jp/)で閲覧できる。(中村)
毎日新聞 2008年3月7日