海兵隊員が炎上している車から沖縄男性を救出
【キャンプ・ハンセン】 5月29日に沖縄高速自動車道で、NHK沖縄の従業員の新城卓さんが乗る乗用車がバス停に激突し炎上。彼はすぐ意識を失った。数分後にブ
レント・スプーナー上等兵が炎上する車両に走りより、意識がない新城さんを安全な場所に避難した。第三海兵兵站郡第9工兵支援大隊の車両オペレーターであるスプーナー上等兵は、午後9時頃高速自動車道南行きの出口3と4の間あたりで新城さんの車がコントロールを失いバス停に衝突するのを目撃したと話した。スプーナー上等兵は救助するために直ちに車を止め、この事故現場で最初に応答した人のひとり。
「考える時間はなく、ただ反応したんだ」とスプーナー上等兵は語った。新城さんの車は衝撃ですぐに燃え出し、火は直ちに燃え広がったとスプーナー上等兵は話す。
「彼を車から引っ張り出している時、火はダッシュボードまで来ていた。新城さんは意識がなかったので、車から6メートルあたりまで担ぎ、脈を測った」とスプーナー上等兵は述べた。
救助をするために現場にロナルド・J・チャスティーン空軍大尉と石川署の赤嶺秀則警部が同時に到着。
スプーナー上等兵 |
「彼らがそこにいなかったら、(新城さんは)死んでいたかもしれない」と沖縄県警交通機動隊の中井間勇警部は語った。
新城さんは首と肋骨に損傷を負い入院。彼が覚えているのは、1台の車両を追い越そうとしたことだけ。翌日の晩に病院で目が覚め、彼の妻が米軍人が救助の手助けをしたことを告げた。
沖縄県警が新城さんを訪ね事故の内容を説明すると、新城さんはその衝突の激しさを瞬時に自覚した。
「あのような事故にあって火傷もなく生き残ったことは奇跡だと警察に告げられた。ここ沖縄にいる米軍人に対して多様な意見があるが、危機や緊急時に沖縄の人たちは米軍人の助けに頼ることができる」と新城さんんは語った。
「言葉では感謝を言い表すことができない。隊員に会ったら、心から感謝を伝えたい」と新城さんは話した。
スプーナー上等兵はメリーランド州ウインドザーミル出身の28歳で、2002年11月18日に海兵隊に入隊。