県は6日、07年(1~12月)の県内での救急搬送の受け入れ状況調査の結果を発表した。転院を除く重症(3週間以上の入院・治療が必要)以上の搬送者では、集計できた約4100件のうち、10回以上受け入れを断られた事例が41件あった。搬送先が決まらず救急車が1時間以上止まっていたケースも24件あった。
産科・周産期患者の搬送385件(転院除く)では、10回以上断られたのは8月に橿原市の妊婦が死産した1件。5回~9回断られたのは4件。15歳未満の小児傷病者搬送3653件(同)では、10回以上断られたのは9件。救命救急センターが受け入れた搬送者約1200人(同)では、10回以上断られたのは37件。最多では47回断られ、119分救急車が現場にとどまった。【中村敦茂】
毎日新聞 2008年3月7日