医療「適正化」計画の現場での影響
後みつるです。
先日、国が進めている「医療費適正化計画」の影響を調査するため、医療関係団体を訪問させてもらいました。
ある病院関係団体の事務局では「療養病床がどうなっていくかは、診療報酬の詳細が明らかとなっていない現状では判らないが、地域での受け皿がないまま、療養病床を減らすことになれば地域医療が崩壊するのではないかと懸念している」「療養病床を一般病床に転換する施設もあると聞いているが、在院日数や体制が問題となってくる」「内科医の医師不足がこれまでになく深刻になっている」など、切実な実態を知ることが出来ました。
高齢化が進んでいる今こそ、どこに住んでいても安心して受けられる医療の充実が求められています。しかし、政府は「医療費が増大している」との理由で、医療費の削減を前提とした制度の創設=後期高齢者医療制度など=や、受け皿の削減=医療型療養病床の縮小と介護型療養病床の廃止など=をすすめようとしています。
高齢化が進む事を〝悪〟として削減ばかりを考えるのではなく、せめて先進諸国並みに社会保障費を充実させることこそ必要です。
# by jcpsigidan | 2008-02-27 12:15 | 後 みつる