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医療過誤:手術で輸血怠った整形外科医ら送検 警視庁

 人工骨に交換する手術で輸血などを怠ったため、入院中の無職の女性(当時75歳)=東京都葛飾区=を死なせたとして、警視庁捜査1課は7日、東和病院(足立区)の整形外科の男性医師(51)と女性准看護師(26)を業務上過失致死容疑で書類送検した。

 調べでは、医師は04年10月20日午後2時~4時半の間、女性に太ももの人工骨頭の置換手術をした。女性は術後、血液の循環不全に陥ったが輸血などをしなかったため、翌21日午前2時ごろ、出血多量で死なせた疑い。准看護師は女性の脈拍が急上昇し、血液不足になっているのに医師らに報告しなかった疑い。女性は貧血気味で人工透析が必要な慢性の腎不全患者だった。

 医師は「手術中の出血が少なく意識もあったので、貧血状態に陥っているとは思わなかった」と供述している。

 置換手術は、足の付け根部分の骨頭と呼ばれる骨が折れた場合に行い、金属やセラミックスでできた人工物に取り換える。

 東和病院は「院長が不在でコメントできない」と話している。【川上晃弘、佐々木洋】

毎日新聞 2008年3月7日 12時57分

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