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【ギョーザ農薬混入】

中国野菜の輸入40%減 ギョーザ事件以降に顕著

2008年3月7日

 中国産野菜の輸入量が、中国製ギョーザ中毒事件が発覚した1月末以降、急減したことが6日、農林水産省の植物検疫統計(速報)で分かった。2月の第1週から第3週までで、輸入量は2万704トンと前年同期比39・7%減。中国が輸出時の検査を強化したのに加え、日本の食品関係業者も中国産を敬遠したのが影響したとみられる。輸入の落ち込みが長引けば、価格が高い国内産に需要が集まり、野菜の値段が上がる懸念も出てくる。

 中国産野菜の主要10品目のうち、キャベツが66・7%、サトイモが65・7%と減少幅が大きかった。輸入量別では、最も多いタマネギは30・4%減、2位のショウガは15・3%減、3位のネギは34・4%減と、軒並み2けたのマイナス。

 輸入量の動きを週ごとにみると、減少傾向は顕著だ。今年1月の第4週は1万668トンだったが、ギョーザ中毒事件の発覚後、2月第2週は6461トン、第3週は4331トンに落ち込んだ。

 農水省によると、中国産野菜は、輸入業者が加工業者などと直接取引するケースが多い。食品業界では「国内の在庫がなくなれば輸入先を変えるか、国産に切り替えるしかない」(弁当・総菜チェーン)との声が出ており、農水省は「野菜価格の上昇要因になる」(園芸課)とみる。

 

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