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社保庁、処分職員また高評価 評価見直し注文を無視 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:年金問題
社会保険庁が昨秋行った職員の勤務評価で、国民年金保険料の不正免除・猶予問題などで過去に懲戒処分を受けた職員を上位の「S」や「A」評価としていたことが26日、社保庁が民主党の長妻昭衆院議員に提出した資料で分かった。
社保庁は平成18年の勤務評価でも同様の甘い評価を行い、政府の「年金業務・組織再生会議」から「人事評価に問題がある」との指摘を受けていた。人事評価が改善されていないことが新たに判明したことで、社保庁解体後に年金業務を引き継ぐ「日本年金機構」の職員採用基準に大きな影響を与えそうだ。
社保庁職員の勤務評価制度は、民間企業並みの能力主義を導入しており、収納率状況といった実績を評価する「実績評価」と、普段の仕事ぶりをみる「能力評価」に分かれ、ボーナス額や昇給などを査定。ランクは上からS、A、B、C、Dの5段階で、係長以上の職員でSは全体の5%、Aは25%、Bは50%、CとDで20%だ。