【北京6日共同】中国製ギョーザ中毒事件で、製造元の天洋食品がある中国河北省の付志方・副省長は6日、北京市内のホテルで記者会見し、原因となった有機リン系殺虫剤メタミドホスの混入について「中国国内で発生した可能性は既に排除した」と述べた。
中国公安省幹部が先月28日に北京で記者会見し、中国での混入の可能性は「極めて低い」としていたが、河北省の幹部がさらに踏み込んだ表現で混入を否定した形。ただ、副省長は混入を否定する具体的な根拠などは示さなかった。
副省長は「事件を重視しており、省としても包み隠さず念入りに調査した」と強調。その上で「天洋食品の(製品の)品質や、残留農薬の問題でなく個別案件だ」と述べた。また「日本側も中国と協力を強め、客観的にこの問題を調査してほしい」と注文を付けた。