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「核武装発言は私人としての発言」 橋下知事と民主が大激論 (1/2ページ)
大阪府の橋下徹知事は6日、2日目となる府議会本会議の代表質問に臨んだ。この日は、野党となる民主党府議が初めて質問に立ち、知事の政治姿勢などをめぐって厳しい質問をぶつけた。初日には資料をもとに答弁していた橋下知事も、アドリブで答えざるを得なくなる場面が多く、なりをひそめていた“橋下節”も随所に。ヤジも飛び出し、立ち見も出た傍聴席からは「昨日はなれ合いのような感じだったが、今日は活気があった」との声があがった。
「『子供が笑う』ということを言っていた大阪の知事が、いつの間にか破産会社の管財人に変わった」。この日、代表質問に立った民主党府議団の西脇邦雄副幹事長は、財政再建を最優先課題に掲げる知事の態度を冒頭から皮肉った。
知事選で橋下知事を支援した自民党や公明党が代表質問で、知事就任への祝辞を述べたのとは大違いだった。
議場の雰囲気も前日までとは一変。廃止も含めて見直し対象となっている私学助成について西脇氏が「年度途中で見直すというのは無理だと思う。保護者への横暴だ」と指摘。それに対して知事が「その点も踏まえて6月までに改革案を出したい」とこれまでの主張を繰り返した瞬間、議場内から「それを『机上の空論』というのや」とのヤジが飛んだ。
橋下知事が感情をあらわにしたのは、過去にテレビで核武装発言をしたことについて問われたとき。「私人としての立場での発言。府知事として公人についた以上は一切、そのような主張をすることはありませんし、とることもできません」と答弁した。「立場の問題ではない。真意を聞いている」と切り返され、「私は大阪府知事で、24時間365日公人であり、私人としてのコメントは一切、申し上げません」と語気を強めた。