東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事

ここから本文

【社会】

年金運用、07年度赤字も 10−12月の損失1・5兆円

2008年3月4日 18時12分

 国民年金と厚生年金の積立金を市場で運用する「年金積立金管理運用独立行政法人」は4日、昨年10−12月期の運用状況について、手数料などを差し引く前の収益である「総合収益額」が1兆5348億円の赤字だったと発表した。

 赤字は2・四半期連続。2007年度は昨年4月以降の通算で、7924億円の赤字に転じた。今年に入ってからの市場環境も厳しく、年度通算で02年度以来のマイナス運用となる可能性が高そうだ。

 10−12月期も前期に続き、米サブプライム住宅ローン問題を受けた国内外の株価下落が大きく響いた。ただ、赤字がただちに年金給付額や保険料などに影響することはない。

 同法人は06年度までの累積収益では約13兆円を確保していることなどを挙げ、「年金資産は長期で運用しており、トータルでは実績を上げている」と説明。短期間での評価は適当ではないとの見解を示している。

(共同)
 

この記事を印刷する