中国産の野菜の輸入量が、中国製冷凍ギョーザの中毒事件が発覚した1月末以降に急減していることが、農林水産省が6日まとめた輸入検査実績で明らかになった。2月3日から23日までの3週間の輸入検査量は2万704トンと、前年の同時期に比べて約4割減った。ギョーザ事件を背景に、日本国内で中国産野菜の需要が冷え込んでいることや、中国側が輸出時の検査を強化していることが響いたようだ。
農水省が生鮮野菜などについて害虫や病気の有無などを調べる植物検疫統計(速報値)で明らかになった。2月の検査実績ではキャベツとサトイモの減少が目立ち、いずれも前年同期の3分の1程度にまで落ち込んだ。タマネギやネギ、ゴボウ、ニンジンなども軒並み前年を下回った。
1月6日から2月2日までの中国産野菜の輸入検査量の減少は1割程度。1月末のギョーザ事件の発覚後、2月に入ってからの減少が顕著になっている。(06日 20:03)