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【経済】

新興国株投信の人気続く 高リターンを期待

2008年3月6日 17時02分

 中国やインドなど新興国の株に投資する投資信託に個人投資家の資金が集まり、月間の購入額が解約額を上回る状態(純流入)が、2006年11月から今年1月まで1年3カ月続いたことが6日、調査会社の調べで分かった。

 一方、日本株に投資するタイプは昨年9月から1月まで、解約額が購入額を上回る状態(純流出)となった。市場関係者は「低迷する日本株に見切りをつけて、高いリターンを望める地域への投資が増えているようだ」と分析している。

 大和証券系の大和ファンド・コンサルティングが、投資信託協会のデータを基に調査し、購入・解約額の詳細を明らかにした。

 新興国株タイプは、純流入額が、07年に前年比68・5%増の1兆6348億1400万円。日本株タイプは、06年に1兆2349億3100万円の純流入だったが、07年は1兆1118億9200万円の純流出に転じた。

 新興国は景気過熱により、株価の乱高下が激しくなることが多いため、個人投資家にとってこうした国への投資はリスクが大きいが、高い経済成長が期待できるため投信の人気は根強い。

(共同)
 

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