米 血液抗凝固剤に偽成分混入
アメリカでは、製薬会社「バクスター・インターナショナル」の血液抗凝固剤を使用した患者のうち、去年からことしにかけておよそ350人がアレルギーの症状を起こしたとして会社が先週製品の回収に踏み切りました。これについてFDA・食品医薬品局は、5日19人の患者が死亡した可能性があるとしたうえで、血液抗凝固剤の中から主成分のヘパリンによく似た偽物とみられる成分が検出されたことを明らかにしました。ヘパリンは豚の腸などから採取され、血液が固まるのを防ぐ血液抗凝固剤として人工透析などで広く使われています。メーカー側は原材料が製造された中国で混入したと主張していますが、FDAは「この成分が誤って混入したのか、意図的に加えられたのか、さらにどこで混じったのかは現段階ではわからない」と話しており、詳しい調査を進める方針です。アメリカでは、去年中国製の歯磨き粉やペットフードの原材料から国内で使用が禁止されている成分が相次いで見つかり、問題となっています。 |
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