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【自動車産業ニュース】

電動自転車“進化”加速 走行中に充電 補助距離144キロ 

2008年3月6日

 電動自転車で快走−。三洋電機や松下電器産業などは、小型で軽量なリチウムイオン電池を搭載することで走行中に充電したり、走行距離を長くしたりできる新製品を相次ぎ発売、拡大する市場で性能を競っている。

 三洋電機が四月上旬に売り出す「エナクル」は「乗ったまま充電」が売り物だ。左ブレーキを軽く握ると、前輪部のモーターが発電機に切り替わって発電し、サドル下の電池に充電する。二時間のフル充電時の走行距離は三十八キロから五十キロに伸びるという。価格は十二万五千七百九十円。

 シェア首位の松下電器産業が二月に発売した「リチウムビビ・EX」は、大容量のバッテリーを搭載し、百六キロの長距離走行が可能。平地や坂道などの条件によって電気で補助する力を自動調節するモードだと、百四十四キロ走れる。十二万五千八百円。

 ヤマハ発動機が二月から順次売り出している「PASリチウム」シリーズは、電気補助の制御プログラムを見直しめりはりの利いた走行感覚を実現したという。

 自転車協会(東京)によると、電動自転車の国内出荷台数は高齢者や主婦層への人気が高まり、増加傾向にある。二〇〇七年は約二十八万三千台で、〇一年と比べ約一・五倍だった。

 三洋の楠田雅巳・生活リビング事業部担当部長は「通勤、通学で使う男性も増えている」と話している。

 

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