つくばみらい市が配偶者や恋人などによる暴力「ドメスティックバイオレンス(DV)」をテーマにした講演会を中止した問題で、講演会に賛同する女性団体と反対する市民団体がそれぞれ請願書と陳情書を今川英明市議会議長に提出した。いずれも12日の3月定例議会総務常任委員会で協議される見通し。
「新日本婦人の会つくばみらい支部」(穴久保あい子代表)が提出した請願書は「平川和子・東京フェミニストセラピィセンター所長の講演会は市民の人権意識を高める一助として有意義だ」と改めて開催を求めた。一方、「DV防止法犠牲家族支援の会」(野牧雅子代表)は「平川氏はDV防止を口実に家族を破壊している」として、(1)市費で講演会を開かない(2)開くならDV防止法への反対の立場からの発言も保障するよう陳情した。
飯島善市長は5日の会見で「今のところコメントを控えたい」と述べた。【原田啓之】
毎日新聞 2008年3月6日