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肺移植:京大病院が再開の方針

 脳死肺移植患者の女性が意識不明(7カ月後に死亡)になった06年3月の事故を受け、肺移植手術を自粛していた京都大病院(京都市、内山卓院長)が脳死・生体の肺移植手術を再開する方針を固めた。同病院は「再開の是非も時期も未定」としているが、倫理委員会の審査を経て、早ければ春にも再開する見通し。

 事故を巡っては、同病院が06年10月、人工呼吸器を止めるタイミングを誤ったり医師が手術室から長時間離れたりしたなど過誤を認める調査結果を公表。患者家族に謝罪し、京都府警に届け出た。

 一方で昨年10月、日本初の生体肺移植を行い、約2500例の胸部手術の実績がある伊達洋至教授を岡山大から“スカウト”。肺移植に関係する医師や看護師らのチームに他大学での肺移植手術を見学させ、「人工心肺中の患者の全身管理は麻酔科が責任を持つ」などとする手術マニュアルを整えるなど再開準備を進めていた。【鶴谷真】

毎日新聞 2008年3月6日 15時00分

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