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大阪・市立堺病院に「病院経営監」を新設へ 特命で医師確保に奔走

2008.3.6 02:19

 大阪府堺市の市立堺病院(堺市堺区、480床)が4月から、医師確保と経営改善に取り組む局長級の専門ポスト「病院経営監」を新設することが5日、わかった。医師資格を持った人材を起用する予定で、特命で医師確保にあたる。地方病院の医師不足が深刻になる中、公立病院が経営面で専門職を置くのは全国的に珍しいという。

 新たに設ける病院経営監は、病院経営の改善策立案に取り組むとともに、堺病院が慢性的な医師不足であることから医師、看護師、医療技師の確保を大きな業務としている。

 市では、医師1人の増加によって診療費などで年約1億円の収入増につながると試算。優秀な医師を確保することが病院経営には不可欠だとみており、専門の役職を設けることになった。

 堺病院の常勤医師は、定員が90人であるのに対し、現在78人。昨年7月に眼科医4人が一斉退職したため、眼科が外来、入院ともに休診状態になっている。また、麻酔科医1人が欠員のため、3月末まで緊急手術ができないケースが出てきている。

 他の公立病院と同様で、慢性的な赤字体質に陥っており、平成19年度は約3億5000万円の赤字を見込んでいる。年度末には累積赤字は約17億円に達する見通しだ。

 堺病院では、病院経営監の新設とともに、同監直属の新しい組織として「病院経営改革室」も設置する予定。病院経営強化のための専門組織として活動する。

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