山口県は、勤務医不足の深刻な小児科、産科の医療体制を確保するため、医師を基幹病院に集める「集約化・重点化」の計画をまとめた。小児科、産科ともに6病院を基幹の「連携強化病院」に指定して優先的に医師を配置する。他の公的な病院からの医師の振り向けや機能移転など具体策は今後、地域ごとに協議する。
集約化・重点化は厚生労働省の方針を受け、県、山口大、県医師会などでつくる県医療対策協議会が昨年度から検討を始めていた。勤務医の負担が重くなる中、小児科、産科医療を24時間体制で提供するために必要と判断した。小児科では、集約化する地域を2次医療圏をベースに5つ設定。連携強化病院は岩国医療センター(岩国市)徳山中央病院(周南市)県立総合医療センター(防府市)山口赤十字病院(山口市)山口大付属病院(宇部市)済生会下関総合病院(下関市)の6病院。それぞれ医師が5、6人と少なく、8人以上を目標にした。
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