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2次救急:伊賀市北部の搬送、滋賀南部の病院も可能 輪番制で今岡市長 /三重

 ◇患者希望で特例措置

 伊賀、名張両市内の3総合病院が今年4月から始める時間外救急の輪番制について、伊賀市の今岡睦之市長は5日、同市北部の旧伊賀、阿山両町の住民らを対象に、患者が希望した場合、特例として滋賀県南部の総合病院への救急搬送も可能にする方針を表明した。同市消防本部によると、県外への救急搬送は初めてとなる。【傳田賢史】

 開会中の伊賀市議会3月定例会代表質問で、今岡市長が松村頼清議員(爽風ク)の質問に答えた。

 2次救急の輪番制は、夜間と休日に、手術や入院の必要な救急患者の診療について、あらかじめ、その日の当番病院を決める制度で、伊賀市立上野総合市民、岡波総合、名張市立の3病院が4月から始める。しかし、伊賀市北部から名張市立病院まで救急搬送すると、到着まで約40分と従来の2倍程度かかる場合もあり、患者の容態を悪化させると懸念されていた。

 伊賀市消防本部によると、輪番制の導入方針が固まった先月中旬以降、今岡市長が公立甲賀病院(滋賀県甲賀市)、内保博仁副市長が生田病院(同県湖南市)を訪ねて患者受け入れを要請、それぞれ了承された。

 市消防本部は「市北部から甲賀病院までの救急搬送は約20分でできる。名張との時間を比較すれば、県外へ搬送するケースも出てくるだろう」と話している。

〔伊賀版〕

毎日新聞 2008年3月6日

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