2008年3月6日 12時30分更新
助産師の資格がありながらいまは助産師として活動していない人たちを対象に復帰を目指す研修が終わり、6日、大分市で閉校式が行われました。
この研修は少なくなっている助産師を確保していこうと、県が今年度から始めたもので、助産師の資格がありながらさまざまな事情でいまは助産師として活動していない5人の女性が去年11月から実践的な研修を受けていました。
2か月間の研修が終わり、大分市内で閉校式が行われ、大分県医務課の光永尚課長が「実習では妊婦さんの体をさすったりして一生懸命、取り組まれていました。1人でも多くの人が再び職に就くことを願っています」と述べました。大分県によりますと、県内で働いている助産師の数は産婦人科が減っている影響もあって減少傾向にあり、2年前の調査では247人と50人程度、不足しているということです。
研修を終えた女性の1人は「現場から長期間、離れているため医療技術の向上などで戸惑いもありましたが、ここで学んだことを生かして職場に復帰し、多くの生命の誕生に貢献していきたいです」と話していました。
日本助産師会大分県支部の安倍本子支部長は「こうした研修を通して1人でも多くの人が職場に復帰してお産の現場の力になってくれることを期待しています」と話しています。