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【静岡】

県防犯の心構え笑いに包み 県警の渡辺さんが静岡の「あざれあ」で落語披露

2008年3月5日

落語を披露する県警自動車警ら隊長の渡辺博道さん=静岡市駿河区の県男女共同参画センター「あざれあ」で

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 交通事故や振り込め詐欺の防止法を楽しみながら学んでもらおうと、静岡市駿河区の県男女共同参画センター「あざれあ」で4日、県警自動車警ら隊長の渡辺博道さん(58)が、趣味の落語を織り交ぜた研修会を行った。お年寄りら約330人が聴講し、軽妙なトークで会場は笑いに包まれた。

 紫色の着物姿で登場した渡辺さんは、十八番の古典落語「猿後家」を披露。金を無心しようと、言葉巧みに女性に取り入ろうとする男の話で、「甘い言葉にだまされないで」というメッセージを込めた。声色で登場人物を演じ分けるなど、本職顔負けの話芸を披露した。

 落語に先立って行われた講演でも、夜は反射材を着けて「夜間歩光」、運転中にイライラしやすい人は「即怒注意」などと紙に書いて示し、ユーモアたっぷりの四文字熟語で交通安全の心構えを説いた。

 渡辺さんは「反応は上々。今回は初めて、講演の内容を落語に織り交ぜてみた。今後も声がかかればやっていきたい」と話した。

 交通安全指導員を務める同区登呂、中村興一さん(65)は「面白いので長い時間でも飽きずに集中して聞けた」と満足げだった。 (佐野周平)

 

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